デザイナーであるキャロリーヌは家業であるオプティシャンの仕事からキャリアをスタートした。彼女のデザインは、どこか女性らしさを感じさせる丸みを帯びたフォルムが特徴的で、色遣いにも独特な感性が感じられる。落ち着きと深みのある多色使いが魅力的。2008年にはシルモドール賞を受賞している。
彼女のインスピレーションの源は自身の育った土地や親族の出身地である(カリプ、インド、フランス、ポーランド)といった土地と深く結びついている。
セネガルのダカールで育ちこの土地の文化と人々を敬愛する彼女は彼らと共に事業を初めている。アセテートはフランスとイタリアで、アクセサリーに取り付けるビーズはセネガルのワークショップで制作している。ビーズはインドとタイで作られている。
男性デザイナーが多い眼鏡業界で男性がデザインするのとは一味異なる柔らかな女性らしい感性が生き生きと表現されている。
感性豊かな女性デザイナーの今後の作品が楽しみだ。
キャロリーヌ・アブラム
Caroline Abram