IOFT 30周年記念講演の全記録 4
2018.01.13昨年移転し新規オープンした代官山店は、２年ほど掛けて世界中からセレクトしたアンティーク家具や照明で構成されています。1910年代にNYの法律事務所の書棚をメイン什器とし、１階２階とも植物と生け花がアクセントに。東欧の珍しい工場照明や、ビンテージの真空管オーディオシステムなども雰囲気作りに生かしています。
渋谷店は1950年代のフランスの郵便局で使われていたポストオフィスデスクがメイン什器で、一番奥を書斎の書棚のようにして自分の世界観を表現しました。入り口に古い呉服店の鏡をアクセントに置いてあります。
またオーナーである自分のパーソナルな嗜好を感じさせるアイテムを点在させることで、ファッション、アート、音楽、カルチャーなどに対しても、共感や感動をちりばめ店作りのスパイスとしました。
お客様の座るイスには拘って、名品のビンテージイスを揃えました。
特徴ある店作りは数々のメディアへの紹介にも繋がり海外からのお客様も増え、取引先とも結びついていきました。
(イ)お客様とも一緒に作る店の感動
自分だけの思考だけでは世界観が狭くなるので、お客様にも参加して頂き一緒に店を作っています。
CIAのシー・ユー・チェンさん。グローブスペックス開設時からのお客様で、店舗作りやブランド構築の著名な方です。LAや日本に数々の伝説的なレストラン、クラブ、商業ビルを手がけられています。
長いお付きあいなので私の拘りやテイストも知り尽くしているので非常に安心と信頼がありました。2000年以降の店には全て関わって頂いており、Bestore Awardを受賞した代官山の店では可視化して作業のライブ感を演出した加工・調整スペースをもって、２階売り場への誘導も果たすアイディアや、殺風景な隣の家との境界線の壁に古いジャズのポスターのペインティングを施すアイディアなど戴いて、店の完成度や感動を高めて頂きました。
2010年の店作りから必ず参加して頂いているmerryのももこさん。アーティストで2008年からのお客様です。画風と色使いが非常に好きで、ご本人のファッション的な感覚も素晴らしく、現在の渋谷店以降の店作りの際に必ず店内壁画を描いて戴いております。ももこさんの絵で一気に世界観を拡げる事が出来、描いて貰う際には一切リクエストなどしないで絵を描いて戴いています。
渋谷店公園側の壁のウォールペインティングを行ってくれたアメリカ人アーティストのピーター。日本でモデルとして仕事した後アーティストに転身し、NIKEやSONYなど大企業や、オーストラリア、ヨーロッパ、アメリカ、日本など世界中にアートワークを提供しています。
（上）店の雰囲気の大きなアクセントになっている植栽や生け花は中目黒のフラワーショップ、CHIBIを運営される芳賀さんによるものです。
（下）渋谷店の正面入り口ファサードと看板、代官山店のファサードや隣の家との境界線の壁にジャズのポスターを書いて下さったのはアーティスト、コウモリヤの伊藤さんです。
全てグローブスペックスをよく知って下さっている一流の方々が一緒に協力して店を作ってくれています。
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http://www.globespecs.co.jp/news/information/detail.php?id=22&fr=def
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